初優勝(北相地区高校野球大会)

【1987年6月7日・相模原球場 (北相地区高校野球大会・決勝戦)】
チーム
厚木北
相武台

現在は消滅したが毎年春季県大会と夏の大会の間に各地区別の大会が
開催されていた。(川崎地区は「川崎市長杯」という大会名だった)
これは現在11月ごろ県内各地域で開催されている大会と違って
神奈川県高校野球連盟公認の大会であった。
そして最後に開催された1987年の大会は厚木北が初優勝で飾った。
準決勝までの戦績は次の通りです。

1回戦  厚木北 10−0 伊勢原(7回コールド)
2回戦  厚木北 11−8 東海大相模
3回戦  厚木北 11−1 秦野南が丘(8回コールド)
準々決勝 厚木北  5−3 栗原
準決勝  厚木北 13−8 綾瀬

2回戦で対戦した東海大相模は後に監督になる門馬啓治氏が主将の時
だったが,この時試合に出ていたのは2軍のメンバーだった。
試合は3−8の劣勢だったが7回に打者13人の猛攻で8点取って逆転
した試合だった。
準決勝で対戦した綾瀬は2年連続で東海大相模に勝った「綾瀬旋風」の
2年後のチームで部員が60人を超える北相地区の強豪になっていた。
決勝で対戦した相武台も前年の夏は第3シード校で実力を付けつつある
チームだった。

決勝戦は初回先発の村松が二死1,3塁から中前安打で1点取られた。
厚木北は5回渡辺の本塁打で同点に追いつくと6回は先頭の志村が
右中間安打で出塁して二盗,三盗。森が四球で出塁後,鈴木のスクイズで
逆転した。水島の右前安打と今泉の四球で一死満塁となり寺平の犠飛で
追加点を取った。村松は毎回走者を出すも失点は許さず,9回も一死満塁
のピンチを切り抜けてついに初優勝となった。

閉会式後のネット裏で記念撮影した写真と表彰状は学校の事務室前の廊下に
Aリーグ初優勝する10年後まで飾られた。
夏の大会に発行する大会誌の座談会で連盟理事の浅川昭男先生(相洋)が
当時の厚木北を次のように評価した。
「地区大会で優勝した厚木北は左のやや変則だけど力投型の村松君がよく
投げましたね。それと1番から9番までとにかくよく打ちますよ。」
この年の夏は前年のベスト16を上回るベスト8を目標にして臨んだ。
1回戦の大和戦は10−0の6回コールドで順当に勝ったが,
次の2回戦では第2シード校の南に敗れた。
この時の私は来年こそベスト8まで勝ってほしいと願っていた。
しかしこの年を境に実力が段々と低下し,ベスト8どころか緒戦突破が
やっとの状態まで落ち込んだ。ベスト8進出の夢が叶うには更に16年後の
夏まで待たなければならなかった。

【北相地区高校野球大会打撃成績】
(投)村松 23打数 9安打 .391
(捕)鈴木 24打数10安打 .417
(一)森  22打数 4安打 .182
(二)堀切 22打数 8安打 .364
(三)志村 23打数 7安打 .304
(遊)水島 21打数 8安打 .381
(左)渡辺 22打数 6安打 .273
(中)今泉 20打数 5安打 .250
(右)寺平  9打数 2安打 .222
(補)吉田  5打数 2安打 .400
(補)小林  3打数 1安打 .333
(補)芦沢  2打数 0安打 .000
 チ−ム 196打数62安打 .316

〔二塁打〕鈴木4,志村2,堀切2,森,村松,水島
〔三塁打〕堀切2,村松,志村,森
〔本塁打〕村松,森,渡辺  




  • 思い出の試合メニューへ

  • TOPページへ